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オーナーへメッセージ

2024年01月01日

地震!皆さまご無事でしょうか





皆さま、ご無事でしょうか。

松山の眺海の森へたくさんの車が登っていきます。
酒田や三川の高台は、松山かアイアイひらた方面ですね。

年頭のご挨拶で本堂にいましたが、大きな地震速報のアラームに、どきっとしました。
一瞬で東日本大震災のあの日を思い出しました。

揺れ始めて外に出ると、境内の木々が大きく揺れてザワザワと不気味な音がしました。


お寺は今のところ被害は見られません。

ガスの元栓を閉めて、安全な庫裡におります。
明日、明るくなったら点検します。

皆さま、どうか安全を第一に。
不安な夜を乗り越えましょう。


合掌  

Posted by チョコチョコ at 19:18Comments(0)ひとりごと

2023年01月09日

二十歳を祝う成人の集いに寄せて

ようこそ『寺嫁つれづれ日記』へ♪

1月8日は酒田市の「二十歳を祝う成人の集い」、成人式でした。18歳以上が成人になったので、名称が変わったようです。

いつもお世話になっている美容室に着付けとメイクをお願いしました。元旦も朝からありがとうございました。




「二十歳を祝う成人の集い」は中学校ごとに二部制に分けられていました。
ちょうど入れ替えの時間には、中学校だけでなく高校の友人とも会えて嬉しそうでした。


成人式を迎えるまで、育てさせてもらいました!
子どもたちのおかげで、本当に豊かで楽しい時間を過ごすことができました。そして強くもなりました。

ずいぶん前から、もう自分のためには頑張れないと思っています。

でも家族のためなら、子どもたちのためなら、信じられないほどの馬鹿力が出そう!


子どもたちには、何度も何度も繰り返しておしえています。

とにかく生命を大事に。生命以外はなんとかなるよ。
ご飯が食べられなくて眠れなくなったら、それは心と身体の危険信号だからすぐに休もう。
大好きだよ、間違えたり悪いことをしたとしてもそれは変わらないよ。間違えた時はお母さんも一緒に謝る。心配しないで困ったらすぐに言うこと。
あなたが大事にしているものを、お母さんも大事にするよ。


ひとりの大人として、見守る姿勢で余計なお世話をせず、私も子育ての新しい段階へ進もう!


出産前にクリニックのマタニティビクスで一緒だったり、同じ時期に出産した友人たちとも20年あまりのお付き合いが続いています。子どもたちも連絡先を知っている仲。

大人になってからの友だちは最高!
しょっちゅう集まってケーキを食べてたので、ケーキ会と名づけられました。

転勤で引っ越した人もいるけれど、数年に一度みんなでキャンプに行ったり温泉旅行に行ったり、今でも家族ぐるみのお付き合いです。子どもたちや夫たちそっちのけで母たちがずっとはしゃいでいます。

私たちも母親20年頑張ったよね。
ケーキを食べながらいろいろ乗り越えてきたよね!
下の子もいるし子育ては続くけど、ひと段落を待たずにちょいちょい会っていこう!
私たちの子どもがこれからも元気で成長しますように。



さて、成人式の昨日は、娘が食べたいものばかりを夕食に作りました。

豚汁、アレとアレの炒め物(説明が難しい)、そしてお餅入りの茶碗蒸しです。

娘熱望の大きな鉢に作って好きなだけ掬うスタイル♪



お餅がトロトロで美味しい我が家の味です。
ハレの日は、特別なご馳走ではなく娘が食べたいものが並んだ食卓となりました。

娘は年明けの授業開始に備えて、今日東京に戻っていきました。今ごろ自分の部屋に戻ってゆっくりしていると思います。

これまで娘に関わってくださった皆さま、無事に成人となりました。ありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。  

Posted by チョコチョコ at 21:42Comments(2)ひとりごと

2022年04月16日

結婚おめでとうございます

午後から雨が上がり青空になりました。
お檀家さんがお写真を庭園で撮影なさいました。





新郎さまは晴れ男なのだそう☺️さすがです。
新婦さまは笑顔がとても素敵
和装がとてもお似合いです。

ご両家の皆さまがおふたりを見守る視線がやさしくて、満開の桜も幸せそうに揺れていました。

ご結婚おめでとうございます。

おふたりの笑顔に、私も幸せな気持ちになってなぜかウルっと


ご先祖さまも喜んでおられますね。
ご結婚おめでとうございます。
  

Posted by チョコチョコ at 16:05Comments(0)ひとりごと

2021年04月28日

書道教室はお休み&「同事」の教え

ようこそ『寺嫁つれづれ日記』へkao1


5月1日の書道教室は感染拡大防止のためお休みします





感染した方々の1日も早い回復をお祈り申し上げます。
中でも、夢を追って親元を離れてきた生徒さんたちは、身体がしんどい上に心細いでしょう。
送り出したご家族も、一大事に駆けつけられないことで辛い思いをなさっていると思います。

もし自分の家族だったらと思うと、心配で心配で、できることなら代わってあげたい!と誰でも考えるはず。
感染してしんどい思いをしている人に、差別的な言葉はナイフのように刺さってしまいます。
誰もが感染する可能性があり、次は自分かもしれないし、大事な友達や家族かもしれません。


感染した若者がみんな路上でお酒を飲んで騒いだのではありません。
私たちの生活を支える「現場」に出なければいけないのは、多くは若い人だそうです。

「感染が怖い」が「感染者が悪い」になって、差別を生んではなりません。


仏の教えに沿った生き方の指針一つに「同事」があります。

同事(どうじ)とは、「自分のこと」としてとらえ、向き合い、受け止めること。




「お互いさま」「おかげさま」

この言葉を、少なくとも一日一回ずつ必ず使う!という気持ちで暮らすと、世界が違って見えるんじゃないかな、と思います。




  


Posted by チョコチョコ at 14:59Comments(0)お知らせひとりごと

2020年12月31日

はじまりと旅立ち & ひいばあ、ありがとう

ようこそ『寺嫁つれづれ日記』へkao1





新潟庄内ポストDCキャンペーンに伴ない拝観期間を延長して迎えた年末。

2020年は、始まりと旅立ちの年となりました。


今年は秋から怒涛の日々。
春に檀家さんのご法事が軒並み延期となり、いったんコロナが落ち着いてから申し込みいただいたご法事が秋に重なったのでした。


いつもの秋の感じ方と違うのは、息子が十歳になり出家得度をすることになったからです。
ありがたいことに、お檀家さんの見守る中で得度式をさせていただきました。
正式にお坊さんとしてスタートを切ったことになります。
私は母親として、息子を送り出すことになりました。
息子にとっても、お寺にとっても新しい始まりです。



寒い中、式の練習や準備をして疲れがたまったのか、息子は風邪をひいて一週間学校を休みました。
幸いただの風邪でしたが咳が止まらず長引いてしまいました。


そんな中、ひいばあ、つまり先代住職の妻である千歳おばあさんの病院から、家族でお見舞いに来てくださいと連絡がありました。
コロナの影響で、なかなかお見舞いはできませんでした。
わかるうちにみなさんで、と言ってくださった病院に感謝しながら、覚悟して向かいました。


「おばあさん、一空(いっくう)が得度してお坊さんになったよ」


話すことはできませんでしたが、目をつぶって頷いてくれました。
それから2日後、おばあさんは眠るように静かに旅立ちました。

11月2日午後11時47分。
享年94歳でした。


東日本大震災後に建てた頑丈な庫裏に移って、9年、入院や施設を除けば7年ほどおばあさんと一緒に暮らしました。
後妻さんとして先代住職に嫁いだおばあさんは、約50年、總光寺で暮らしたことになります。

食に対して強いこだわりを持っていたことを、私は後から知ることになりました。何でもたくさん食べて、おいしいおいしい、と言ってくれていたから。

きっと、本当は我慢していたんだろうな。
採ってきた山菜とかきのこを食べたかっただろうな。
子どもの用事で遅くなって、買ってきたお弁当を出したこともあったっけ。

不器用な私にとって、育児と介護は想像以上に大変で、なに食べたい?ってゆっくり聞いたかどうか記憶にありません。
子供向けのメニュー、たとえばお肉なんかの時はお魚を用意したりしたけど、きっともっと食べたいものあったよね。
おばあさん、なかなか言えなかったよねぇ。
具だくさんのお味噌汁は、最初はおばあさんの希望だったけど、すっかり定番になって今でも野菜をたくさん入れるよ。


「若い人たちと暮らせて幸せだの。本当によがったの。」
という言葉に、日常の小さな愚痴もこぼせなくておばあさんはしんどかったんじゃないか、と思います。


ひ孫たちは昔の遊びや編み物を教えてもらったり、ひいばあとゆったりと過ごしました。
私は昔の屋号からお檀家さんのことを、たくさん教えてもらいました。

長い間ありがとうございました。
今までお疲れ様でした。


周りの人がどんどん亡くなって淋しがっていたおばあさん。
今頃ゆっくりお茶でも飲んで、積もる話をしていると思います。

お葬儀では、娘が弔辞を読み、息子もお経を読みました。
おばあさんは息子がお坊さんになるのを待っててくれた気がします。
息子の得度式、私の母の7回忌、息子の学習発表会などなど、秋の行事がすべて終わってからの旅立ちでした。



千歳おばあさんが生前希望していたことに沿って、家族親族、そしてお檀家さんと見送りました。
どうか静かにおくってほしいという希望があり、お悔み欄にも載せませんでした。
連絡が遅れた方々には申し訳ありませんでした。

ケアマネージャーさんをはじめ施設や病院の皆様、お世話になった教区ご寺院の皆様、長年おつきあいしていただいた皆様、本当にありがとうございました。


喪に服しておりますので、新年のご挨拶をご遠慮申し上げます。


合掌








  


Posted by チョコチョコ at 15:11Comments(0)ひとりごと

2020年04月17日

息子の心配

ようこそ『寺嫁つれづれ日記』へkao1

境内のソメイヨシノは満開になりました。
匂い桜の蕾も膨らんできましたよ!



さて、
臨時休校が延長することがわかって、息子はがっかりしています。
娘は登校が延期になって課題が増し増し、どうしているんでしょうか?


家族みんなの生活のリズムが崩れたのか、朝起きる時間が遅くなったり、夜眠れなかったり。

息子も少し不安定です。



息子がテレビのチャンネルを変えていたら、突然母親が子どもを怒鳴りつけている音声が流れました。
朝の情報番組でした。
新型コロナウィルスの外出自粛や臨時休校などが虐待の増加に繋がっている、今すぐ支援が必要だという内容です。
ショッキングな音声を息子が聞いてしまい、すごく混乱して怖がってしまいました。

慌ててテレビを消しましたが、時すでに遅し。


これはきちんと説明しなければなりません。


「赤ちゃんや言葉がまだ話せない小さい子とずっと一緒にいるママは、一生懸命お世話をしているんだよ。でもお仕事とかやることがいっぱいあるから、どうしよう、思いどおりにならないって焦ってしまうの。ママは子どものことは大好きなんだけど、疲れてしまって思いどおりにならないことにイライラしてるの。ゆっくり休むことと誰かの手助けがいるんだよ。」

「…ふうん、そうなんだ。」と息子。

それでも、たまに、

「お母さん、もしかして怒ってる?」
「僕が毎日家にいるとイライラする?」

…なんて聞いてきます(苦笑)


イライラしてないよー!
お手伝いいっぱいしてくれるからむしろ助かるし、いつも忙しいから一緒にいられて楽しいよ。
注意はするかもしれないけど、イライラしてるとか嫌いとかじゃないからね!大好きだよ。


そんなわけで、息子と過ごす時間を意識しています。
あえて一緒にテレビを見たり、おやつを食べたり。
外でご飯を食べて、気分を変えてみたり。



大丈夫、もう大きいからと思わずに。
子どもの不安に寄り添ってあげられることに感謝しています。


たぶん、経験や年齢による余裕があるからですね。


娘を育てている時はこんなに気持ちの余裕がなかったなぁ。
必死で育てたけれど、さみしい思いをさせたんじゃないかなぁ。
もう一回、戻れたらいいのに。

娘のことも、もう高3だからと安心せずに、
どんと構えて、後ろから離れて見ていてあげる感じでいこう。  

Posted by チョコチョコ at 01:18Comments(0)ひとりごと

2019年06月14日

誕生日


ようこそ『寺嫁つれづれ日記』へkao1



今日は、私の誕生日です。

縁あって、ご先祖様に命をつないでいただきました。
母に大変な思いをして産んでもらった日です。


母に産んでもらって、父と母に育ててもらって、家族で過ごして、大学で勉強もさせてもらって、周りの人たちの支えのおかげで独り立ちさせていただきました。


そして、有り難いことに私にも家族ができて、支えていく立場になりました。



お母さんが私を産んでくれたことから、わたしのすべてが始まりました。





私はお母さんが生きていた証。


命をありがとう!






  

Posted by チョコチョコ at 17:50Comments(0)ひとりごと

2018年04月06日

おかげさまで受験が終わりました

ようこそ『寺嫁つれづれ日記』へkao1

境内の枝垂れ桜の蕾が膨らんできました。
雪もまだ残っています。



おかげさまで、娘は無事、志望校に合格しました。
ご心配いただいた皆さま、本当にありがとうございました。


こちらのブログでは結果をご報告していなかったので、いろいろとご心配をおかけしてしまいました。


「結果がどうだったか聞くに聞けなかった」と、自分の家族のように心配してくださるお檀家さん。
思い切って電話してくれて、娘の合格に涙してくれた友人。
「お子さんの受験で忙しい時にすみません」と、気遣ってくださるお客様。ブログを見てくださっているんですね。ありがとうございます。


おかげさまでうれしい結果でした。
応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました。







私は常日頃から、
「自分を勇気づけて背中を押してくれるのは、過去の頑張った自分だけだ」と娘に言ってきました。

あの時を乗り越えられたんだから、今回もきっとやれる!と、過去の自分が支えになるんだよ、という意味で。

でも、それだけではなくて。
今回の受験で、多くの方から体調を気遣い、励まし、祝福していただいたことも、大きなエネルギーになりました。
皆さんのおかげで、娘はもちろん家族みんな心が温かくなりました。


總光寺の開基さま、佐藤家当主 佐藤信彦氏はこうおっしゃっていました。
「700年以上続く佐藤家の歴史の中で、私が最も恵まれています。飢饉も戦もなく、食べ物もあって、行こうと思えば好きなところへ行ける、そんな時代はこれまでありませんでした。」



食べ物に困らず、モノがそろっている時代に生まれて、勉強できる幸せを、我が子には当たり前と思わないでほしいです。
もし勉強が嫌になったら、すぐに働いて社会に貢献すべきです。
勉強はそのくらい贅沢なことなんです。


おかげさまの心を忘れず、謙虚に自分の役割を果たすこと。
そうすれば、苦しいときに周りの人がちゃんと支えてくれるよ、と娘に伝えました。


応援し気遣ってくださったみなさま、本当にありがとうございました。
娘にとって大きな力になりました。
高校で新しい目標に向かってがんばりたいと娘が申しております。




それにしても、高校入学って、こんなにお金がかかるとは!
制服に体操着、ズック、教科書に辞書。
お金がバンバン飛んでいくようです。


義務教育の時は、教科書をいただいていたんですよね。
日本の義務教育って本当にすごい。
温かい地元の食材の給食もありがたかったなぁ。


これからお弁当が始まります。






  


Posted by チョコチョコ at 18:43Comments(0)ひとりごと

2018年03月11日

私たちの3月11日

ようこそ『寺嫁つれづれ日記』へkao1


今日は3月11日です。

午後2時46分に鎮魂の鐘を突き、本堂で手を合わせます。




私たちのあの日。

当時、娘は小学校2年生で、下校中に地震が起きました。幸い娘は無事に帰宅しました。
私は酒田に出かけていて、以前職場でご一緒した先生とお昼ご飯を食べていました。
停電によってクレジットカードが使えないから現金で支払ってほしいそうですと、同じお店にいた外国人のお客様に説明して、急いでお寺に戻りました。

夫と生後10か月の息子はお寺にいました。地震が起きてから、夫はずっと息子を抱っこひもで抱っこしていました。
お寺はかなり揺れたそうですが、仏さまが倒れるなどの被害も、建物の破損もありませんでした。





幸い、お寺にロウソクはたくさんありました。
しかし、度重なる余震で、燭台が倒れるのではないかと気が気じゃなかったのです。
お寺は木と紙でできているので、火事になったらあっという間だからです。


反射式ストーブがあったことに心から感謝しました。
電気とガスは止まりましたが、水が出ることにも感謝しました。
息子のミルクを作り、ストーブで離乳食を温められることに感謝しました。
日常が当たり前ではなく「有り難い」ことが、痛いほどわかりました。



古いお寺の建物は、もともと人が住む前提で建てられていないのだそうです。
それはつまり、収納がないことを意味しています。
タンスや棚などを部屋のあちこちに置いて暮らしていました。
それが倒れてくるのが怖くて、余震が続く何日も茶の間で家族みんなで身を寄せ合って寝ました。


日本海側の私たちでさえこんなに怖かったのだから、被災地の方はどんなに怖い思いをされたでしょう。

あの悲しい地震のあとも、いろいろな苦しみを抱えている方のお話を聞くことがあります。


「被災地で無事だったお寺は、被災したお寺に申し訳ないという気持ちがあります」


被災地の寺族さんが、苦しい胸の内を話しておられました。
無事でよかったのは間違いないけれど、無事もまた苦しい、という現実に触れて、私は言葉が出ませんでした。




息子は昨年、3月11日が保育園の卒園式でした。





早生まれなら震災の年に生まれた学年です。
「卒園おめでとう」と言いたいけれど…と、心の中で正直ためらいました。

生まれてここまで成長してくれた。
そんな気持ちをこめておめでとうと言いたい、という言葉に涙が出ました。
保護者のみなさんも、同じ気持ちだったのではないでしょうか。



いまある私の命も、周りの人の命も大事にします。



私に命をつないでくれた両親、そのまた両親、先祖代々のみなさん。
夫の両親、そのまた両親、夫の先祖代々のみなさん。
私たちのもとに生まれてきてくれた二人の子供たち。
みんな「有り難い」存在でした。




東日本大震災でお亡くなりになった方々、そしてすべての命のご冥福をお祈りいたします。




合掌
  


Posted by チョコチョコ at 12:56Comments(0)ひとりごと

2017年12月09日

臘八摂心と精進料理。からの、親のありかた!

ようこそ『寺嫁つれづれ日記』へ♪




曹洞宗のお寺では、12月1日から8日の成道会(じょうどうえ)まで、臘八摂心(ろうはつせっしん)という修行期間です。

お葬儀以外は、住職は朝6時から夜9時まで一日中坐禅をします。

お釈迦さまが12月1日から7日間の坐禅を経て、12月8日の明けの明星を見て仏道を成就、つまりお悟りを開かれたのだそうです。

臘八摂心(ろうはつせっしん)という修行は、この8日間を同じように辿る大事な修行です。

今年は珍しくお葬儀がなく、じっくり坐禅に取り組んでいたようです。

この時期は、我が家は精進料理をいただきます。
今年は佐々木蔵治豆腐店の厚揚げをフル活用しました。煮物や精進カレー、回鍋肉など、肉の代わりに厚揚げを使って、嬉しいことに娘にも大好評!
消化がよくて、胃腸に優しいから体調がよかったらしいのです。

私は牛肉を食べるとパワーがみなぎる気がして、精進の一週間は「世をしのぶ仮の姿」のような感じになるんですが、確かに今年はしっかりと精進料理だったから体調がよかったかも…。

精進料理はしっかり出汁をとらないと美味しくないので、より丁寧な作り方になっているかもしれません。

今年はこの本を参考にして作りました!



「はじめての精進料理」高梨 尚之著(東京書籍)

なんとなーくやってきたことが、きちんと書かれていて勉強になりました。

著者は大本山永平寺 東京別院の典座和尚さまです。
精進料理や和食を基礎から学ぶ初心者向けの教本決定版と記してありました。

表紙をめくって、この言葉が記されてあります。

身、初心なるを顧みることなかれ。
〜何の玉かはじめより光有る。
誰人か初心より利なる。
必ずみがくべし、すべからく練るべし。

道元禅師



(初心者であることを、気にする必要はない。
宝石が原石のままでは光らないのと同じで、
はじめから何でもできる人はいない。
宝石をみがくように、
人もまた精進を重ねてこそ輝くのだから。)


おおっと、いけない!
受験勉強をがんばっている娘を思うと、道元禅師のお言葉が心にじんわり沁みて、泣きそうになってしまいました。



「今までろくにやってないんだから点数取れなくて当然(ドヤ顔)。
やれば取れるようになる。
取れないなら勉強が足りない(ドヤ顔)。
あとはやるだけだよ!」

今日こんなことを言ってしまったなあ。
…というか日常的に言っている(汗)。
「あなたは自分をみがいてないから光らないんだよ、すぐみがけ〜!」と言ってる感じicon10
この禅師さまのお言葉の方が効くんじゃないか???


無事に受験を乗り越えますように。
親にできることは、温かい食事と安心できる巣や寝床を用意して、おおらかに見守ること。
動物本来の、親のあり方を守る!

  


Posted by チョコチョコ at 17:29Comments(0)ひとりごと