2018年09月19日
明日は彼岸の入り
ようこそ『寺嫁つれづれ日記』へ

墓地の通路には、彼岸花が咲き始めました。
お彼岸ですね。
「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、
すっかり秋の風が吹くようになりました。
栗。

金木犀もいい香りです。


墓地の通路には、彼岸花が咲き始めました。
お彼岸ですね。
「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、
すっかり秋の風が吹くようになりました。
栗。

金木犀もいい香りです。

Posted by チョコチョコ at
11:46
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2018年09月14日
書道教室と坐禅の夕べのお知らせ
ようこそ『寺嫁つれづれ日記』へ
明日9月15日(土)は、午前10時より書道教室があります。9月になってだいぶ過ごしやすくなりました。墨の香りと水の音に癒されながら、筆を持ってみませんか?
9月16日(日)は夕方5時より定例坐禅会です。
坐禅のできる服装でお越しくださいね。
さて、久しぶりに鶴岡の青森屋さんへ行きました。
宝石のようなシャインマスカットのタルト♡

明日9月15日(土)は、午前10時より書道教室があります。9月になってだいぶ過ごしやすくなりました。墨の香りと水の音に癒されながら、筆を持ってみませんか?
9月16日(日)は夕方5時より定例坐禅会です。
坐禅のできる服装でお越しくださいね。
さて、久しぶりに鶴岡の青森屋さんへ行きました。
宝石のようなシャインマスカットのタルト♡

2018年09月03日
息子と私のネズミ事件③
(続き)
「もしかして、死んじゃってかわいそうだったから、ネズミを水から出してあげたの?」
手を洗っていた息子のところへ行ってそう言うと、振り返った息子の目には、あっという間に涙がたまった。
両手をぎゅっと強く握り、大きくうなづいたあと、ぽろぽろ涙を流した。絶対に泣くまいと、握った拳が震えていた。
そうだったんだね、ごめんね、と言って、私は息子を抱きしめた。
息子の気持ちを、もう少しで取りこぼすところだった。
危なかった。
本当に危なかった。
「ネズミさんが死んじゃってかわいそうだったね。
お母さん、ちゃんと土に埋めてお参りしたから大丈夫だよ。
助けてくれてありがとう。
でも、ネズミを手で触らないでね。
病気を持っているかもしれないんだよ。」
息子の眼を見て、ゆっくりこう言うと、ようやく息子の気持ちは落ち着いた。

素手でネズミに触れないでもらいたい私の気持ちは、きっと間違いではないはずだ。
一方で、かわいそうなネズミを、せめて水から引き揚げてあげようと思った息子の心は純粋で尊い。
どんな小さな生き物の死も粗末にしなかったのだから。
私はおとなとして、冷静に息子の気持ちを汲み取ってから説明すべきだったのだ。愚かなことに、私は自分の常識の中でものを見て、大きな声を出してしまった。
びっくりして固まってしまったあの表情と、ぎゅっと握って震えていた両手が、今でも頭に何度も浮かんでくる。
そして、いつも涙が出るのだ。
夫のあの一言がなければ、まったく気がつかなかった。
家族というのは本当にありがたい。
視点を変えて物事を見ると、日常は複雑だけれど豊かなものになる。
7歳の子どもの目線から見ると、今までとはまた違った景色が見えてくる。
こんな景色を大人になってから見ることができるなんて、今まで頑張ってきたご褒美をもらった気分だ。
おとなになるにつれて凝り固まった常識や概念を捨てて、私はもう一度、自由な感性を育てなおすことにしよう。
(おしまい)
「もしかして、死んじゃってかわいそうだったから、ネズミを水から出してあげたの?」
手を洗っていた息子のところへ行ってそう言うと、振り返った息子の目には、あっという間に涙がたまった。
両手をぎゅっと強く握り、大きくうなづいたあと、ぽろぽろ涙を流した。絶対に泣くまいと、握った拳が震えていた。
そうだったんだね、ごめんね、と言って、私は息子を抱きしめた。
息子の気持ちを、もう少しで取りこぼすところだった。
危なかった。
本当に危なかった。
「ネズミさんが死んじゃってかわいそうだったね。
お母さん、ちゃんと土に埋めてお参りしたから大丈夫だよ。
助けてくれてありがとう。
でも、ネズミを手で触らないでね。
病気を持っているかもしれないんだよ。」
息子の眼を見て、ゆっくりこう言うと、ようやく息子の気持ちは落ち着いた。

素手でネズミに触れないでもらいたい私の気持ちは、きっと間違いではないはずだ。
一方で、かわいそうなネズミを、せめて水から引き揚げてあげようと思った息子の心は純粋で尊い。
どんな小さな生き物の死も粗末にしなかったのだから。
私はおとなとして、冷静に息子の気持ちを汲み取ってから説明すべきだったのだ。愚かなことに、私は自分の常識の中でものを見て、大きな声を出してしまった。
びっくりして固まってしまったあの表情と、ぎゅっと握って震えていた両手が、今でも頭に何度も浮かんでくる。
そして、いつも涙が出るのだ。
夫のあの一言がなければ、まったく気がつかなかった。
家族というのは本当にありがたい。
視点を変えて物事を見ると、日常は複雑だけれど豊かなものになる。
7歳の子どもの目線から見ると、今までとはまた違った景色が見えてくる。
こんな景色を大人になってから見ることができるなんて、今まで頑張ってきたご褒美をもらった気分だ。
おとなになるにつれて凝り固まった常識や概念を捨てて、私はもう一度、自由な感性を育てなおすことにしよう。
(おしまい)
2018年09月02日
息子と私のネズミ事件②

(続き)
どうりでおかしいと思った。
なぜなら、それが「置いてあった」からだ。
なんだか、こう、…何と言ったらいいのか。
とにかく、きれいに横たわっていたのだ。
とたんに私はパニック状態になった。
一瞬のうちにいろいろなことが頭に浮かんで、それを一気に吐き出さずにはいられなかった。
それで、機関銃のように息子を質問攻めにした。
どうして?
濡れてたよ?
水の中で死んでたんでしょ?
何を使って水から出したの?
もしかして手でネズミを触ったの?
手は石鹸で洗ったの?
なんで手で触ったりしたの?
息子は固まってしまった。
カチンコチンに固まるとはまさにこのことだ。
こんなにいっぺんに問いただされて、答えられるわけがない。
でも、パニックになってしまった私は、どうしようもなかった。
「お母さんが怒るような、悪いことをしたんだ」
ということを、息子は必死に飲み込もうとしていた。
そして、戸惑いながらごめんなさいと言ったあと、私に言われたとおりに、石鹸で念入りに手を洗っていた。
私はまだパニック状態を引きずったまま、ちょうど帰宅した夫に一連のできごとを話した。
そして、夫は呑気にこう言ったのだ。
「へぇ、なんでそんなことしたんだろう。」
なんで平気なの?ちゃんと私の話を聞いてた?あなたはいつだって…、
そう言おうとして、私は、はっと気がついた。
胸がどきどきしてきた。
そうだ、きっと、そうに違いない。
「息子と私のネズミ事件③」へ続く
2018年09月01日
息子と私のネズミ事件①
ようこそ『寺嫁つれづれ日記』へ

2017年の7月に、「視点を変える」というテーマで、『農村通信』に掲載していただきました。
農業とはあまり関係がない私ですが、視点を変えてみようと思った経験を自由に書いてよいとのことで、本当に自由に書いたものです。
今回、(株)農村通信社様にご許可をいただき、ここに載せてみることにしました。
私はどのようなきっかけで視点を変えて見ようと思ったのか?
しばしお付き合いくださいませ。
「息子と私のネズミ事件」
ある日、自宅の玄関前にネズミの死骸が横たわっていた。
以前、家にいた猫の習性を思い出して、獲物を見せに来たのかと思った。
しかし待てよ、もう家に飼い猫はいない。
おかしいなと思いながら、子どもたちの目に触れないように素早く土に埋め、一応、手を合わせた。
私にとって、ネズミはお供えをかじって糞をする害獣だ。
ネズミが給湯設備のケーブルをかじって、お風呂に入れなかったことだってある。
それでも一応、手を合わせた。
ネズミが死んでいたよ。
でも、もういないよ。
どこに行ったんだろう?
小学1年生になったばかりの息子が言った。
私はもう土に埋めたよ、と言ったらすごくほっとした表情になった。
気持ち悪いものが片付いた安堵感、とは違うような気がする。
もしかして、もしかして…、
ネズミをあそこに置いたのは、もしかして…、
うん、僕だよ。
「息子と私のネズミ事件②」ヘ続く


2017年の7月に、「視点を変える」というテーマで、『農村通信』に掲載していただきました。
農業とはあまり関係がない私ですが、視点を変えてみようと思った経験を自由に書いてよいとのことで、本当に自由に書いたものです。
今回、(株)農村通信社様にご許可をいただき、ここに載せてみることにしました。
私はどのようなきっかけで視点を変えて見ようと思ったのか?
しばしお付き合いくださいませ。
「息子と私のネズミ事件」
ある日、自宅の玄関前にネズミの死骸が横たわっていた。
以前、家にいた猫の習性を思い出して、獲物を見せに来たのかと思った。
しかし待てよ、もう家に飼い猫はいない。
おかしいなと思いながら、子どもたちの目に触れないように素早く土に埋め、一応、手を合わせた。
私にとって、ネズミはお供えをかじって糞をする害獣だ。
ネズミが給湯設備のケーブルをかじって、お風呂に入れなかったことだってある。
それでも一応、手を合わせた。
ネズミが死んでいたよ。
でも、もういないよ。
どこに行ったんだろう?
小学1年生になったばかりの息子が言った。
私はもう土に埋めたよ、と言ったらすごくほっとした表情になった。
気持ち悪いものが片付いた安堵感、とは違うような気がする。
もしかして、もしかして…、
ネズミをあそこに置いたのは、もしかして…、
うん、僕だよ。
「息子と私のネズミ事件②」ヘ続く
2018年09月01日
季節限定御朱印『いちょう』が始まりました
ようこそ『寺嫁つれづれ日記』へ
9月1日より始まりました!
季節限定御朱印『いちょう』です。

境内のいちょうはまだまだ色づいていませんが、ここ数日の寒暖差で、落葉樹の色づきが期待できます。
今日はたくさんの書道教室のご参加ありがとうございました。
次回は9月15日(土)です。
明日は17:00から坐禅の夕べです。
9月1日より始まりました!
季節限定御朱印『いちょう』です。

境内のいちょうはまだまだ色づいていませんが、ここ数日の寒暖差で、落葉樹の色づきが期待できます。
今日はたくさんの書道教室のご参加ありがとうございました。
次回は9月15日(土)です。
明日は17:00から坐禅の夕べです。