お義父さんの命日
ようこそ『寺嫁つれづれ日記』へ
先日は義父の命日でした。
子どもたちの帰宅を待って、みんなでお墓参りです。
義父が亡くなる時の
不思議な体験を思い出しました。
先代住職である夫の祖父が亡くなって、すぐに義父も亡くなってしまいました。
夫にとって、祖父と父親を失うと同時に、大事な大事な「師匠」を二人も失ってしまったことになります。
まだまだ教わりたいことがたくさんあった…というより、まさにこれからという時でした。
葬儀では、若くても未熟でもそんなことは関係なく、夫は「弟子」としてお役目を果たさなければなりません。
まずは、兄弟で力を合わせて密葬と本葬を無事に執り行うこと。
この時、夫は自分の父親の死を悲しむ余裕がなかったと思います。
私も義父の死を悲しむ余裕がありませんでした。
知らせを受けてすぐに立ち上がり、お米を研いでご飯を炊き、手早くお寺じゅうの掃除をして、必死にたくさんのおにぎりを握りました。
早朝だったので、朝すぐに駆けつけてくださるかたのためです。
納棺のときにやっと、涙が出てきたのを覚えています。
「そういえば、おじいさんはこうやってたなぁ」
「お父さんはどうしてたんだろう」
今となっては師匠から直接教えを請うことはできないけれど、夫は記憶をたどって頑張っています。
「きっと、おじいさんもお義父さんも心配していると思うけれど、私達を助けてくれる人たちが周りにいてくださるおかげで、なんとかやっています。」
…と、私は墓前で報告し手を合わせました。
6月28日は、「大般若祈祷会」があります。
昔、お檀家さんから寄付していただいた大般若経を、おじいさんが本堂に広げて風を通し、ぼろぼろになったものを修復に出して大事にしていました。
それでも、總光寺でできなかった大般若祈祷会を、孫が思いを繋いでやります!そして、次の世代に繋げていければと思います
大般若祈祷会は、お檀家さん以外の方もどうぞ参加してくださいね。
ホームページに詳細が載っていて、申し込み用紙のダウンロードもできます。
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