ブッダがせんせい
ようこそ『寺嫁つれづれ日記』へ
3連休の最終日です。
今日もお参りのお檀家さんがいらっしゃいます。
今日はさほど寒くないし雨も降っていないからいいですね。
今日は
「ブッダがせんせい」(宮下真著)をご紹介します。
ブッダ、つまりお釈迦様のことばを現代の表現でわかりやすく書いてあります。
小学校、幼稚園、思春期の中学生。そして、もちろん大人にも。
「まわりの人が、やってもやらなくても
自分がやるべきことを、
ちゃんとやろう」
「なんでもほしがるよくばりな心は
いつか自分をきずつけてしまうよ」
「いいことはすぐやろう。
やろうかどうしようかまよっていたら、
いいことはにげてしまうよ」
「おこらないことでおこる人にかとう。
うそをつかないことで、
うそをつく人にかとう」
「心がふわふわして、
より道ばかりしていると、
もとの道にもどれなくなるよ」
こんなふうに、やさしく語りかける文章が心に響きます。
意地悪をしたり、だましてお金をとったり、人を傷つけたり、
それでいて知らないふりしている事件をニュースで見ます。
私たちのすぐ近くにも、小さな問題はあります。だれにでも。
私がどうしても、絶対に見過ごせないのはこれ。
「ぶっ殺す」
「死ね」
これは、子どもたちや若い子がよく使う「怒り」や「興奮」の表現だそうです。
気になって、あるとき小学校の先生に伺ってみたら、
「本当に死ねって思っているわけではないんですよ」
「テレビで見て、大人っぽい、かっこいいと思ってるだけです」とのこと。
でもね、だめです。
こんな言葉を許してはだめです。
こんな言葉のために口があるわけじゃないでしょ。
その口からやさしい言葉を出してほしい。
なぜ、人をたたいてはだめなのか。
なぜ、人をだましてはいけないのか。
なぜ、人を殺してはいけないのか。
もし、こどもからこんな質問をされたら、
ガツンとシンプルに、心に響く言葉で100%納得させたい。
宗教、宗派に関係なく、この「ブッダがせんせい」には
子どもを導くためのたしかな言葉が書いてあります。
我が家の娘も難しい年頃になってきました。
しかも娘にしてみれば、両親とも「センセイ」だったなんて、
話が長くてくどいだろうなあ。
ひとこと言いたくてもぐっとこらえて、大人の我慢。
ときどき、この本を目につくところに置いておくことにしよう。
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