秋、生き物として理解する
ようこそ『寺嫁つれづれ日記』へ
爽やかな秋晴れに包まれている總光寺です。
總光寺の四季の中でも、私は秋が好きです。
山門から伸びる夕陽、紅葉、きのこ杉と稲穂のコントラスト、彼岸花、どんぐりや胡桃の実り。
今年はどんぐりがよく実っています。よかった。
山のクマたち、今年は大丈夫だよ。
彼岸花もちゃんとこの時期に…
曼珠沙華〜♫ 山口百恵さんの歌を思い出します。
花言葉は「情熱」「独立」「再会」「あきらめ」「転生」。
秋の季語です。
山門から伸びる夕陽。
秋が深まって冬支度に向かう季節はなんだか寂しくて、冬も来てないのに春が待ち遠しかったなぁ。
でも、最近は「納得」しています。
いつも夏みたいにエネルギーに満ちた状態はきっとしんどい。
ハワイで暮らせ、って言われたらちょっと考える。
(でも暮らすかも)
冬の寒さを乗り越えるために広葉樹は葉を落として耐えるらしいです。
いやいや、広葉樹だけでなく、うちの銀木犀がすっかり葉を落としたこともあります。
園芸店の方に聞いたら、冬がしんどい、もうダメかも、と木が判断したら葉を落とすことがあるそうなのです。
冬、じっとして体力を温存することで春に力を発揮できるっていう、生き物のサイクルがわかってきました。
これはこの自然の中で暮らさないとわからなかったです。
冬の寒さ、空の色が灰色、どんよりした季節も、
「今はこういう時期なんだな」って納得できます。
冬はね、仕方がないからじっとして、他の楽しみを見つけることにしよう
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