保育園の坐禅会
ようこそ『寺嫁つれづれ日記』へ
地元の保育園の坐禅会が總光寺で行われました。
坐禅に挑戦するのは年中さんと年長さんです。
本堂に着くと、まず住職がご挨拶。
「今日はよろしくお願いいたします、とみんなで本尊さまにご挨拶しましょう。」
「よろしくおねがいします」
いよいよ坐禅です。
合掌して一礼します。
お向かいのお友だちに。次はこれから座る座布団に。
さあいよいよ始まりです。
座り方、手のかたち、呼吸の仕方をみんなでやってみます。
「鼻から息を吸って、お腹をポーンとふくらませて…お腹がぺったんこになるまで、フゥーっと息を吐きます…」
形が整って、姿が決まったら始まりの鐘が鳴ります。
約10分間の静寂。
みんな真剣に坐禅に取り組みました。
「子どもたちがこんなにじっとしていられるなんてびっくりしました」と先生。
私もです!
住職が「坐禅をしてみてどうでしたか?」とたずねると
「おもしろかった!」という声が続々と寄せられました。
「坐禅をしている間に、何か聞こえましたか?」
「水の音!」
「みんながここに来たときは、庭の滝の音は聞こえたかな?聞こえなかったよね?でも、動かないでじっとしていると、聞こえなかった音に気づくんですよ。おうちでも幼稚園でも、お話を聞くときは動かないでいると、お話がよく聞こえますよ。」
こうして、子どもたちに坐禅の体験をしてもらうことで、地域に貢献できることはとてもありがたいことです。
小学校でも、教室でできる「椅子坐禅」をしたり、「総合的な学習」の時間で總光寺の歴史をお話しています。
多くのお寺では、お葬式や法事のほかに、こういった地域貢献の取り組みをしているんですよ
坐禅会のあと、保育園に行くと、決まって子どもたちから声をかけてもらいます。
「とても楽しかったよ〜!」
「坐禅、おうちでもやってみたよ!」
しんどかった、っていう声は不思議とないんです。
いい体験となって心に残ってくれれば、それが最高の喜びです。
しみじみ幸せを感じることができて、むしろ私たちの方がありがたいなぁ〜と思うのでした。
こういうのがお寺でよかったな、と思う瞬間です
関連記事