今年のお盆

チョコチョコ

2014年08月16日 16:32

ようこそ『寺嫁つれづれ日記』へ



ご無沙汰しておりました

寺嫁のくらしの中で、お盆は大きな行事のひとつです。
アップする余裕がなく、あまりiPadやパソコンも触る時間がありませんでした。
でも、みなさんの気持ちがお寺に近づくこのお盆の時期こそ、寺嫁がどんな感じに奮闘しているのかリポートすればよかったなぁ、と感じています。





13日は多くの皆さんがお寺参りにいらっしゃいます。夫は新盆を迎えたお檀家さんをまわって一日中御供養です。
ここ数年、私と娘の2人で本堂に朝8時からだいたい夕方6時まで座り、お檀家の皆さんにご挨拶します。
食事は交代でとるので娘だけのときもありますが、ご挨拶も徐々に慣れてきて頼りにしています。

息子は例年、この日は保育園にお世話になっているのですが、今年はお坊さんの格好をさせて一緒に座ろうと思っていたものの20分で限界でした。
「暑い!脱ぐ~」
で、こんな感じ




いつもみたいに(いつもそうだけど)かまってやれないので、ほとんど放置でした。
庭園の池の鯉がバシャッ!とはねるたびに
「もしや息子が池に!?」
でも、こんなに人がいるから、何かあったら教えてくれるだろう、という感じであきらめ半分です。



ひいばあが丈夫なときは一緒に座っていました。
お檀家さんの顔と名前がすぐにわかるので、どうやって覚えたのか聞いたことがあります。
こたえは「毎年座って挨拶しているうちに自然と覚えるもんだ」と。

それは本当にその通りです。そしてさらにお檀家さんとの時間を共有すると、しっかり覚えられて忘れないものだな、と実感しています。
一緒にお掃除をしたり、法事やお墓の相談にのったり、境内でばったり会って世間話をしたり。

遠方のお檀家さんは頻繁にお会いすることがないので、メモに書きとめておきます。
電話で質問されたこと、それに対してどう答えたか。
こちらの不手際で、迷惑をかけてしまった内容。
「息子が怪我で入院したり、私が寝込んだり、最近は…」といった、会話の中で出てきたことも。

するとお会いしたときになんとなく思い出して「息子さんのお怪我はいかがですか?」と言えるし、お話の導入で前回の不手際のお詫びもできます。
個人情報の管理と守秘義務の徹底に加えて、お檀家さんとのこういう繋がりは大事だなあと思っています。

13日は正直とても疲れますが、遠方のお檀家さんにもお会いできるので、とても楽しみな日でもあります。




13日は、6時半ころ、暗くなってから閉めます。その後さっとほうきでお掃除です。
そうそう、忘れてた!朝5時に起きて用意した白玉だんごを下げてまわり、娘に器を洗ってもらいました。観音様や本尊様、いろいろなところにお供えするのですが、30箇所近くあるんですよ。お正月はお雑煮を供えます。

そして、ろうそくの火が消えたか確認して終わり。


ああ食洗機にお茶碗を入れる機械が欲しい…



ちょっと目を閉じたら、一瞬にしてご飯ができている、とか。
森の小人が買い物をしておいてくれる、とか。

…ないかなぁ?


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