『寺嫁つれづれ日記』へようこそ
桜が咲いているころの、總光寺の様子をご紹介します。
これは
平成22年春の様子です。庄内33観音ご開帳の年でした。
山門の正面の桜。ぐっと伸びた枝、満開になると迫力があります。
山門をくぐって…
匂桜
庭園のようすです。
總光寺へ向かう道路。ちょうど、きのこ杉の道路を挟んだ反対側です。
以前、高校の英語の授業で、「桜と日本人」についてのコラムを取り上げました。
私たち日本人が桜を見あげたときに抱く感情は、日本人独特のものだそうです。
言葉で説明しなくても、日本人は桜を見て同じ気持ちを共有するのだとか。
外国の方が美しい桜を見て「ビューフル!」というのとはまったく違う感情。
なにか別の心の深い場所にある感情が、桜を見ると心にわきあがるイメージ。
そう、桜を見ていると、最初は「すごい!きれい!」と言っても、しばらくするとわたしたち日本人は黙って桜を見上げませんか?
外国人と一緒にお花見をしたコラムの著者は「桜を見上げたまま黙ってしまって、いったいどうした?気になるものでもあるのか?」と聞かれたそうです。
著者は黙って桜を見続けていた理由を、まったく説明できなかったとか。
欧米は大理石で神殿をつくり「永遠」に価値を求める一方、日本人は移ろいゆくものや変化を受け入れることを重んじてきました。
散るからこそ、美しい。
はかなさゆえの美しさ。
これは私たち日本人特有の美意識だそうです。
桜に対する日本人の感じ方がとても興味深いコラムで、何年も経っているのによく覚えています。
お寺の佇まいと桜はとてもよく合います。
總光寺の桜が咲いたら、ぜひ見にいらしてくださいね。