花まつり&拝観スタートしました&「天上天下唯我独尊」

チョコチョコ

2022年04月09日 18:55

ようこそ『寺嫁つれづれ日記』へ

4月8日から拝観と体験スタートしました!





朝からのぼりを建てたり折れた木の枝を拾い集めたり、お花を生けたりと春の支度を楽しみながらやりました。

雪囲いは可能な限り外してもらいました。
境内にはまだ雪が残っています。今年はとても雪が多い冬でした。

でも、やっと春ですよ!
しみじみとうれしい


4月8日はお釈迦さまのお誕生日。
灌仏会(かんぶつえ)、降誕会(ごうたんえ)といいます。





花御堂(はなみどう)の中に小さな誕生仏をおまつりします。
小さなひしゃくで、甘露に見立てた甘茶を誕生仏におかけするのです。

お生まれになったばかりのお釈迦様が七歩進んで天と大地を指さし、

「天上天下唯我独尊(でんじょうてんげ ゆいがどくそん)」と仰ったお姿です。

『ひとりひとりがみな尊く、かけがえのない存在である』という意味です。

この世の中で俺が最もイケてる!みたいなイメージでとらえられている節もあります。
意味を検索してみたら、面白いことに「我だけが偉いのだ!」的な説明がほとんどでした。


「これってどうして?
前、車にこの文字が書いてあるの見たことある。
服の後ろに刺繍してた人もいたよ。」
(お察しください)


夫に聞いてみました。

「仏の教えでは、わたくしもあなたも同じく等しく数えきれないご縁をいただいて存在している。初めから、存在に上も下もない。だから「わたくし」と同じく「あなたも」尊い中に含まれるんだよ。」

そうだったの…。


こういうことですよ、住職!

お坊さんだけがわかっていることを、もっと我々に話してください。

多くの人が誤解してこの言葉を使ってしまうの、なんだかとても残念。

あなたせっかくお坊さんなんだから、お釈迦さまのみ教えをわかりやす~くみんなに教えてほしいな、とお願いしました。



実際は「…教えてよ!」と強め。


鼻息も荒かったと思う!