邪念を払って庭を眺める
ようこそ『寺嫁つれづれ日記』へ
急ぎの仕事を抱えていて、なかなか終わらずため息の毎日です
パソコンや帳簿とにらめっこの作業ばかりで頭がグルグルまわり始めた頃、
「ヨガしてヨガった〜」のYokoさんが拝観に来てくださいました。
失礼ながらYokoさんとは知らずに、お寺をご案内してお抹茶をお出ししました
Yokoさんにぜひお会いしたい!と思っていたので、とてもうれしかったです
またぜひ、お待ちしています
特に事務仕事に追われているときは、こうして拝観・お参りの方やお檀家さんと話すと、気持ちもほぐれて晴れ晴れとします。
さて、
私の下準備がようやく終わり、そこから住職のまとめの作業
私の作業は終わった達成感に加えて、これからの作業を思うと夫に同情し、
優しくしておこうとそっとお抹茶をすすめる午後のひととき。
お菓子は酒田屋の利休まんじゅうです。
これからはもっと早く取りかかろうとか、庭園の整備のこと、来月の大般若祈祷会のことをゆっくり話しました。
いつも、どちらかが出かけている間はどちらかが留守番で、最近は同じお寺の中にいてもすれ違い夫婦の私たち。
パソコンに向かっている夫に話しかけて返事をもらうのが精一杯だったので、貴重な時間になりました。
そして、いつもバタバタしている私は、庭園をゆっくりと眺めるのが久しぶりなことに気づきました。
庭を見ても、邪念が次から次へと湧いてきます。
「あそこの草がもう伸びた!」
「戸を開けるとすぐ花粉だなぁ」
「また掃除して拭かないと」
「たまには夫も掃除してほしい!」
「だいたい夫は出かけすぎなのでは?」
「ナントカ会、ナントカ会って何よもう!私も、それっぽい会を結成して、総会とか役員会とかするぞ(悪い心)」
「あの感じだと私の大変さをわかってない(闇の心)」
「家出でもしてみるか?ううん、家出に気づかないぞ…(諦めの心)」
だいたいこの辺で我に帰る。
「もう、さっき餌をあげたでしょ?」(←鯉)
「タックルはだめだ!」(←鯉)
先日参加した仙台での集まりで、夫は私から言われている、つまり上記の内容を自己紹介で話したのだそう。
「おみやげを買ってくるようにきつく言われています」と言ったら、方丈様たちが次々に
「ウチもまったく同じだ」とおっしゃっていたそうです。
寺族(じぞく)のみなさん、同じ気持ちなんですね!
全国のお寺で同じことが起きています
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